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2008年09月27日
横綱白鵬 心も体も日本人以上

単独トップに「当然です」白鵬“心も体も”日本人以上
2008年9月25日(木)16:55人間の体は不思議のかたまりだ。朝青龍は平成9年9月6日、高知県の明徳義塾高に留学するため、秋の気配の濃いモンゴルのチンギスカン空港を出発した。見送った母親のプレダバタムさんは旅立つ息子にこんなモンゴルのことわざを送ったそうだ。
「その国に行ったら、その国の水を飲め」
日本のことわざに言い直せば「郷に入ったら郷に従え」である。日本もモンゴルも人生教訓は同じだ。とはいえ、こんなに住みついた異国になじみ、同化するものだろうか。
先月末、幕内以上とモンゴル出身の全力士は初のモンゴル巡業に出掛けた。ところが、初冬のような寒さや、不慣れな食事のため、力士の半数以上がおなかを壊した。その中に、なんとモンゴル出身で、あちらの気候や食事には慣れているはずの横綱白鵬も。
最終的に体重が4キロも減ってしまい、「どうしてこんなことになったんだろう」とクビをひねる白鵬に付け人の望桜(幕下)はこう答えた。
「横綱の内臓、もう1人の横綱(朝青龍)と違って、あまりモンゴルに帰国もしないので、もう日本人になってしまったんですよ」
いや、日本人になってしまったのは内臓だけではない。番付の最高位に君臨する者としての考え方や立ち居振る舞いも、大相撲を国技とする日本人以上。宿敵・朝青龍が休場する前、フライング疑惑を巻き起こした立ち合いについても「もともと手を突いて立つことになっているんだから。その通りにするのはいいんですよ」とサラリと言ってのけ、肝心な今場所の自分の相撲についても、こう解説する。
「横綱が相手の出方を予想し、作戦を立てるのはおかしいでしょう。相手がどう来ても取れるようにする。それが横綱。自分が大事にしているのは、立ちあがってからの流れだけです」
もはや白鵬の眼中にあるのは生きている人間ではなく、自分が思い描く無敵の横綱像なのだ。この日も1敗で並んでいた平幕の豪栄道を瞬殺で土俵に這わせてこう言った。
「反応がいいですね。ついに単独トップ? 当然だと思います」
2連覇に向かって視界は良好。そこのけ、そこのけ、白鵬が通る。








