iPS細胞、50種類あれば

セレスピード熊本

2008年05月13日 09:10

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 iPS細胞、50種類あれば日本人の9割に適合


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 京都大の山中伸弥教授らが開発した万能細胞(iPS細胞)を再生医療に使うには、あらかじめ50種類用意しておけば、日本人の9割が拒絶反応をほぼ心配せずに移植治療を受けられることがわかった。患者ごとに万能細胞をつくると時間とコストが膨大になると指摘されていたが、50種を供給できる「万能細胞バンク」を整備することで、スムーズな移植が期待できる。京都市であったiPS細胞の国際シンポジウムで12日、京都大再生医科学研究所長の中辻憲夫教授(発生生物学)が明らかにした。

 中辻教授と東京大の徳永勝士教授(人類遺伝学)らが、拒絶反応の強さにかかわる白血球の型(HLA)に着目して試算した。最も日本人に多い型の万能細胞をつくれば、19%の人が一致。上位の10種の型を合わせると半数以上に当たる58%で、ほぼ拒絶反応のない移植ができる。上位50種の組み合わせを合計すると、91%の日本人に対応できることになるという。

 中辻教授は、残り1割の人も、似通ったHLAの型の万能細胞を使えば、大きな拒絶反応は起きないと予想している。

「たった50種の万能細胞でほとんどの人が恩恵を受ける。細胞バンクをつくることに意味がある」
と話している。(木村俊介)



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iPS細胞 (induced pluripotent stem cells、人工多能性幹細胞、じんこうたのうせいかんさいぼう,もしくは「誘導多能性幹細胞」[1])とは、体細胞(主に線維芽細胞)へ数種類の転写因子(遺伝子)を導入することにより、ES細胞(胚性幹細胞)に似た分化万能性(pluripotency)を持たせた細胞のこと。京都大学の山中伸弥教授らのグループによって世界で初めて作出された。

元来、生物を構成する種々の細胞に分化し得る分化万能性は、胚盤胞期の胚の一部である内部細胞塊や、そこから培養されたES細胞、及びES細胞と体細胞の融合細胞、一部の生殖細胞由来の培養細胞のみに見られる特殊能力であったが、iPS細胞樹立法の発見により、受精卵やES細胞をまったく使用せずに分化万能細胞を単離培養することが可能となった。

分化万能性を持った細胞は理論上、体を構成するすべての組織や臓器に分化誘導することが可能であり、ヒトの患者自身からiPS細胞を樹立する技術が確立されれば、免疫拒絶の無い移植用組織や臓器の作製が可能になると期待されている。予てよりヒトES細胞の使用において懸案であった、胚盤胞を滅失することに対する倫理的問題の抜本的解決に繋がることから、再生医療の実現に向けて、世界中の注目が集まっている。

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