大相撲のロシア出身力士、幕内露鵬(28)、十両白露山(26)が検査で大麻に陽性反応を示した問題で、日本相撲協会は8日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、引責辞任した北の湖前理事長(元横綱)の後任に武蔵川理事(60)=元横綱三重ノ海、本名石山五郎=を互選した。
両力士は解雇処分、露鵬の師匠の大嶽親方(元関脇貴闘力)は委員から平年寄に降格処分とした。同協会の再発防止検討委員会によると、両力士の尿検体がドーピング(禁止薬物使用)検査機関の精密分析で示した大麻成分の数値は、露鵬が基準の5倍、白露山が10倍だったという。
理事会では、北の湖理事長が辞意を表明。これを了承して9理事による新理事長互選に移り、「満場一致」で武蔵川理事が選ばれた。任期途中の理事長辞任は1957年の出羽海理事長(元横綱常ノ花)以来。北の湖前理事長は理事にとどまる。
記者会見した北の湖前理事長は「検査結果を真摯(しんし)に受け止めた。指導、管理が足りなかったと深く反省している」と語り、協会関係者とファンに謝罪した。武蔵川新理事長は「腹を据え、協会一丸となって頑張る。(力士の)指導も厳しくしたい」と述べた。
同新理事長は現役時代に優勝3回。引退後は横綱武蔵丸、大関武双山らを育て、2006年から協会ナンバー2の事業部長を務めていた。 (了)
(2008/09/08-17:15)
2008年09月08日
非常に残念なことです・・・・

新理事長に武蔵川理事=露鵬、白露山は解雇-大麻問題で相撲協会
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相撲協会、外部から人材を
=大麻使用疑惑で町村官房長官
町村信孝官房長官は8日午後の記者会見で、ロシア出身力士の大麻使用疑惑に関連し、「八百長疑惑報道や横綱の振る舞いがよくないなど、批判を受けることが多過ぎる」と相撲界に苦言を呈した。その上で「どうしても身内に甘くなる。元力士でなければ、相撲協会の役員になれないというのは改めた方がよい」と述べ、同協会に外部の人材を入れて再発防止に取り組むべきだとの考えを示した。 (了)(2008/09/08-17:33)
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