【ＮＰＯ法人　行司】

土俵の上で元気いっぱいに泣き声を上げる赤ちゃんたち＝上天草市龍ケ岳町

　上天草市龍ケ岳町の下桶川地区で１８日、地区の繁栄や無病息災を祈る伝統の奉納相撲があり、呼び物の赤ちゃん土俵入りなどで盛り上がった。

　明治初めに地区で流行した赤痢を鎮める下桶川不動神社の祭事として始まり、毎年旧暦６月２８日に行う習わし。赤ちゃん土俵入りには地区在住や地区出身の１９組が参加した。

　紅白の鉢巻きに化粧まわし姿の赤ちゃんは、父親らに抱えられて登場。行司を務めた熊本市の吉田司家第２５世追風（当主）の吉田長孝さん（６５）から清めの塩をかけてもらうと、泣き出す子もいて会場の笑いを誘った。

　同地区は約１８０世帯で、祭事は区長や宮総代などの実行委の主催。地元小学生の取組や保育園児による相撲踊りなどもあった。（岡本幸浩）