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2010年04月20日

国技相撲道を守り伝えて800年 司家家訓 【その弐】

国技相撲道を守り伝えて800年 司家家訓 【その弐】


寛政三年家斎上覧相撲之図(江戸城吹上御殿【横綱が初めて誕生した江戸城での上覧相撲を描いたもので、東方大関小野川喜三郎、関脇陣幕、小結九紋龍、西方大関谷風梶之助、関脇雷電、小結柏戸以下相撲者総数百六名、「待ッタ」なしの一番勝負で、結び三役弓取りまで。  行司は十九代吉田追風、脇行司木村庄之助と 「公家相撲上覧之式」 に記されている。】


国技相撲道を守り伝えて800年 司家家訓 【その弐】



その壱からの続きです。
いよいよ、十五代 追風の時代になると、朝廷が衰微し相撲節会も中断となったので、相撲愛好家として知られる肥後藩主 細川綱利公に仕え(前記事参照)、万治元年(1658年)熊本に移り、細川家好遇のもとで相撲屋敷を定めた。


徳川幕府より国技相撲道の諸々の礼式の相伝免許を司どる許可を得て武家相撲及び将軍上覧相撲式故実作法を定着させました。


このように吉田司家も国技相撲道の変遷とともに朝廷の相撲司から、武家の本朝相撲司御行司へとその役目も移り変わりますが、相撲界に於て最も重きをなすに至ったのは


十九代追風が将軍家斎公江戸城吹上御殿での上覧相撲にて横綱制度を考案、谷風・小野川に横綱を免許し、


現在も行われている土俵祭(本場所の前日)の式法や、横綱の土俵入りの型を定めた事で、以降横綱に『綱』を授与し、故実門人(歴代の横綱及び三役格以上の立行司の免許を授与していました。


また明治維新(西洋思想影響)の旧物破壊(日本古来の文化否定)の大怒涛のなかで裸体でとる相撲は未開野蛮人の行為で国辱だと相撲廃止論が起こったとき相撲宗家としての地位と矜持をもって国技相撲道の護持のため獅子奮迅の活躍をみせた。


二十三代追風は、東京・大阪両相撲会所の対立に於いても『一味清風』の家訓を基に一本化を図り日本相撲協会の設立、国技相撲の発展に多大な貢献をして参りました。




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Posted by セレスピード熊本 at 12:34│Comments(18)【吉田司家横綱免許】
この記事へのコメント
こんにちは、
ブログへのコメントありがとうございます。

熊本城をはじめ、熊本を愛する者の一人として
とても勉強になるブログだと思います。

更新を楽しみにしております(^-^ )
Posted by ムーミン at 2008年02月18日 16:18
コメントありがとうございます。

弛まず更新していきますので、よろしくおねがいします。

熊本に活気が、もどってほしい今日この頃です。

塘居
Posted by NPO法人行司NPO法人行司 at 2008年02月18日 16:35
はじめまして!

先日、高千穂で読んだ情報誌で
式守さんの記事を拝見いたしました。
偶然手にとったんですが、
なぜか目がとまり・・・

そして偶然にもNPO法人行司様より
コメントいただけたこと、
嬉しく思っております!
Posted by あいこ at 2008年02月18日 18:00
あいこ様

ご訪問ありがとうございます。

こちらこ、コメントありがとうございます。

ちなみに、どんな記事だったんですか?

式守さんの記事は?

また、伺いますので、色々詳しく教えてください。(笑)

トモイ
Posted by NPO法人行司NPO法人行司 at 2008年02月18日 18:05
コメントありがとうございます
これからゆっくり拝見させて頂きます。

最近の相撲関係の報道 個人の問題よりも協会のあり方に疑問を持つ一人です。
Posted by グータ at 2008年02月18日 22:56
こんばんは

グータ様、コメントありがとうございます。
私どもNPOは、あくまで相撲史実を研究・地域貢献を目標にする団体ですので、正式なコメントはできませんが・・・・・

日本の相撲界に少しでも、お役に立てるよう頑張っていきます。

NPO法人 行司
Posted by NPO法人行司NPO法人行司 at 2008年02月18日 23:18
先日は、コメントありがとうございました^^
国技なのに相撲廃止論が起こったなんて、ビックリです!!
相撲に関してド素人ではありますが、現在の両横綱が外国人なのが残念です。。。
Posted by aki at 2008年02月18日 23:42
ブログへのコメント、ありがとうございます。
今年も両国で相撲を観にいきたいと思っています。
これからも、よろしくお願いいたします。
Posted by ふかよん at 2008年02月18日 23:51
始めてお邪魔します。

余り相撲のことはわかりませんがこれからも宜しく
お願いします。  宇土も少しづつ仲間が増えて楽しいです。
相撲、行司ブログを通してこれから勉強させていただきます。
Posted by かすみそうかすみそう at 2008年02月19日 01:13
コメントありがとうございます。

まず最初にお断り。人に習うの大嫌いな

モッコスな団塊背中組で。

文章が苦手なので、気を悪くしないようにお願いします。
家族からは、よくわかりませんけど、主語がないといわれます。


個人商店の、町のガラス屋ですが、生き残りをかけて、インターネットでどうにかできないかとおもい製作しています。

既存の商店は、大手資本の企業戦略に太刀打ちできず、討ち死にしています。

何を言いたいかわからないので、失礼します。
追伸 送信がわからないながら、いま返事書きました。

これが正解かな
Posted by マジメガラクダ at 2008年02月19日 09:01
式守さんのインタビュー記事だったのですが、
行司を目指し現在に至るまでの内容でした。

今まであまり目に留めなかった役割でしたが、
力士と同じように修業をし、土俵に上がってこられたんだということを
それを読んで初めて知りました。

若い力士が暴行を受け殺された事件がありましたが、
行司の世界もそのような風習があったそうで、
式守さんも先輩から厳しくされたそうです。

でも自分が嫌だと思うことを、後輩には一切しなかったそうです。

悪習は断つべきだとおっしゃいました。

これから相撲を見るときは、
行司さんに注目です^^
Posted by あいこ at 2008年02月19日 10:40
aki様

私たち日本人であれば、みなの思いは同じではないでしょうか?
1日も早い日本人横綱の誕生を祈念するばかりです。

その時は、相撲の史実も受け継ぐ強い、もちろん 心・気「気品」・体を兼ね備えた、横綱であってほしいものです。
Posted by ◆【NPO法人行司】◆◆【NPO法人行司】◆ at 2008年02月19日 13:17
aki 様

ふかよん様

かすみそう様

マジメガラクダ様

あいこ様

コメントありがとうございます。

日本のすべての組織が行きずまりを見せる中、皆が何か足りないと、気ずき始めているのでは、ないでしょうか?

何事も一流になるには、よほど特殊な能力がないかぎり師の教えがいります。
記事にも書きましたが、師の徳が一番問われているのでは、ないでしょうか?
相撲の品格・(心・気・体)最初に来るのは心です。

本来、師匠とは、その道の技だけでなく心も教えてこそ師と呼べるのではないでしょうか?

誰を師匠に選ぶのか?
これは、人生の最大の選択ですね。

心の師とは成るも、心を師としては、いけない(大意)
という書があります。

本来、人の心ほど移ろいやすきものは無く、自分が心(欲望など)を戒めていくつよい精神力が必要な時代ですね。

改めて師匠という言葉の意味を考えさせられてしまいました。

2月19日 PM6時
Posted by ◆【NPO法人行司】◆◆【NPO法人行司】◆ at 2008年02月19日 18:03

NPO法人行司様の上の返信コメント、とても勉強になり、益々ファンになりました。 

人の心ほど移ろいやすいもの、自分が心を戒めて強い精神も持つ!
全く同感です。 師匠という言葉の意味、大切にしたいです。

ありがとうございます。
Posted by スマイルコーチ at 2008年02月20日 07:51
スマイルコーチ様

ありがとうございます。

いにしえの古来から、人の心(意識)の研究がなされてますが、私の知るかぎり納得の行く書籍は無く、掘り下げれば下げるほど、もう宗教(主に仏教)のカテゴリーに入ってしまいます。

私の個人的な意見ですが、中国の天台宗の祖 天台大師の一念三千の法門(法華経)が最高峰だと信じています。摩訶止観(まかしかん)参照。

天台大師は、釈尊の法華経をその当時の言葉に注釈(法華文句)し、意訳し(法華玄義)、理論体系化し(摩訶止観)た大師です。

日ごろ使っている言葉のまか(摩訶)ふしぎとは、ここから来ていると言います。

私も摩訶止観は10年前ぐらいに勉強したので、誤字脱字はご容赦ください。

これからも、応援よろしくおねがいします。
Posted by ◆【NPO法人行司】◆◆【NPO法人行司】◆ at 2008年02月20日 10:09
先人たちに、見習いたいものです。

 ☆ 相撲道の、三訓ですね。

心・技・体・・・、とは、三位一体でしょ。。

前進する気概を持つて、・・・心が 育み
巧くなろうと努めるのが、・・・技術 育ち
鍛錬して強くなりたいが、・・・体力 成る

なかなか並みの人間には、できません。
少年よ大志を抱け・・って事でしょうか?
人生って、迎えが来るまで努力するの?

師匠とは:教師のプロでしょ?出来マ線。
・・ ヽ(^。^)ノヽ(^。^)ノあは!
Posted by rakuten23 at 2008年03月19日 17:41
心・気・体・が、本来の相撲三訓だったんですね。

不勉強のコメントお許しください。

横綱には、気品。が備わって欲しい・・・

なるほど、ココに訂正してお詫び申しあげます。(ペコリ)
Posted by rakuten23 at 2008年03月20日 17:18
rakuten23様

さすがです!
素早い修正ありがとうございます。

現在の相撲界の方でも、『心・気・体』さえ知らない人が増えつつあります。

基本中の基本の三訓さえ伝承されていない。

悲しいことです。

各諸先輩方達の、御力も借りて、修正していきたいと強く思っています。

綱を付けるというのは、いわば神格化の意味です。

土俵上だけではなく、土俵を降りた時でも身を律してほしい所です。

そうでなければ、今から横綱を目指す力士に示しが、付きません。

今からでも、遅くないので常に尊敬される横綱になってほしいものです。
Posted by 行司行司 at 2008年03月20日 19:22
 
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