2008年07月18日
横綱朝青龍が休場

l「気持ち引き締め直せ」 理事長が朝青龍に注文
日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱)は18日、名古屋場所6日目から休場した横綱朝青龍について「優勝から離れていくにつれて、横綱として厳しい目で見られて当然だ。よほど気持ちを引き締め直さないといけない」と奮起を促した。
理事長は前日の負け方を見て、朝青龍の力の衰えを感じたという。「力は落ち始めているだろう。優勝を重ねた時の速い相撲が取れなくなった。これから成績を上げていくのは大変。そんなに甘くはない」と厳しい見方。今のところ夏巡業には参加予定の朝青龍に「常に体を鍛え、筋肉を落とさないようにしないと駄目」と注文を付けた。
不振の横綱朝青龍が休場 ひじの不調訴える大相撲の東横綱朝青龍(27)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル出身、高砂部屋=が、名古屋場所6日目の18日から休場することになった。部屋関係者によると、ひじの不調を訴えているという。 場所前から右足首なども痛め、本調子ではなかった朝青龍は初日に小結豊ノ島に敗れるスタート。5日目(17日)には栃乃洋に押し倒しで敗れ、3勝2敗と不振だった。師匠の高砂親方(元大関朝潮)は「けさ、電話で連絡があった。今後は名古屋市内で治療に専念させる。モンゴルに帰ることはない」と話し、8月から始まる夏巡業にも参加する方向だという。 朝青龍の休場は、2場所の出場停止処分を受けていた昨年11月の九州場所以来で5度目。6日目の対戦相手、若の里は不戦勝。今場所の十両以上の休場者は初めて。
2008/07/18 13:40 【共同通信】 |
l朝青龍“休場”…左ひじ内側側副じん帯を損傷
場所前から右足首の不調を訴え、初日に小結豊ノ島戦に敗れ、5日目には栃乃洋に史上2位、現役では最多の12個目の金星を献上した。朝青龍はなかなか調子が上がらない理由を「右足がねえ」と力なくつぶやいていた。右足首の負傷で、場所前の稽古でも初場所まで28連勝もしていた大関琴光喜に2日に渡って5連敗を喫し、初日直前には3日連続して稽古を休んでいた。 しかし、それ以上に大きいとみられているのが心の傷だ。前日、元小結旭鷲山で、先月のモンゴルの国会議員選挙でトップ当選したダバー・バトバヤルさん(35)が名古屋場所にやってきて、師匠の大島親方(元元大関旭国)が部長をつとめる巡業部で「モンゴル巡業が行われる8月末はやり直し選挙と重なり、暴動再発の危険がある」と現地情勢を説明。前向きに進めてきたモンゴル巡業を一転して取りやめる公算が大きくなってきた。 バトバヤルさんは現役時代、朝青龍と場外バトルを繰り広げた因縁の相手。白鵬の入門を仲介したことでも知られている。朝青龍はこれまでモンゴル巡業実現に精力的に動いており、この仇敵のとんだしっぺ返しに「あの野郎」と怒り心頭。協会首脳が尻込みしていることを知って、やる気をなくしたと協会関係者はみている。この休場がハプニング引退につながらないか、新たな心配も出てきた。
横綱朝青龍(27、高砂)が名古屋場所6日目の18日から休場することになった。左ひじ内側側副じん帯を損傷、3週間の安静加療が必要と診断された。前日の5日目、平幕の栃乃洋にも押し倒されて土俵下まで転落、2敗目を喫していた。朝青龍の休場は巡業を休んでモンゴルでサッカーをして2場所出場停止処分を受けた昨年の九州場所以来、5度目。
早くも2敗目を喫した朝青龍。稽古不足のツケは大きい(クリックで拡大)