2008年06月20日
三重苦・・・。
肥料値上げへ…県内農家“三重苦”(熊日記事へ↑) | ||||
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熊本市でトマトを生産する馬原民雄さん(56)は「もう限界。収益どころか、労賃も出ない」。肥料代は年間約百五十万円。50%上がれば二百万円を超える。重油もここ一、二年で二倍の二百万円となった。 重油はハウス温度を通常より下げてしのいでいるが、「肥料は農産物の品質に直結する。減らせない」と深刻な表情だ。 上益城郡山都町のキャベツ農家、木村智文さん(37)は「値上がりの事前情報を得て四月に来年度分までJA以外の業者から仕入れたが、野菜価格が上がらず、つらい」。熊本市でトルコギキョウを栽培する原口和大さん(35)は「農薬の価格も上がりそう。経営への影響は図りしれない」と不安を隠さない。 農水省やJAなどによると、重油や肥料価格は上昇傾向だが、野菜価格は横ばい。消費者の購入が増えていないからだ。 熊本大同青果は「ここ数カ月の価格は平年並み。特に果物は嗜好(しこう)品とされ、消費者の買い控えもあり下がっている。供給が大幅に減らない限り、市場価格には転嫁されないだろう」と話す。 熊本学園大経済学部の山内良一教授(農業政策)は「コストの上昇分を農家だけがかぶるなら、日本の農業は破壊される」と指摘。「自給率向上のためにも自由競争に任せず、政府が介入し、農家が農産物を再生産できるよう補助金を出すことも必要だ」と強調する。(森本修代、蔵原博康、中原功一朗) |

Posted by セレスピード熊本 at 17:58│Comments(0)
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