2008年08月03日
コメやリンゴ品質低下

農作物、温暖化の影響じわり コメやリンゴ品質低下、日経調査
コメや果物などの農作物に、地球温暖化の影響とみられる被害が広がっている。日本経済新聞が47都道府県を対象に実施した調査では、コメの品質低下が西日本を中心に深刻化。リンゴやミカンなどにも影響が出ていた。一方、関東地方では南国特産果物の栽培研究も始まっており、温暖化が農業地図を変えることになりそうだ。(詳細を4日発行の「日経グローカル」に)
近赤外線を吸収する葉緑素、世界中の水域に分布 海洋機構発見
葉緑素のうち通常の光合成では利用されない近赤外線を吸収するクロロフィルdが、地球上のあらゆる水域に分布することを、海洋研究開発機構の研究チームが突き止めた。従来、ごく一部とみられていた近赤外線で光合成をする生物が、想定以上に多く存在する可能性があるという。成果は米科学誌サイエンスに1日発表した。
植物やバクテリアによる光合成は大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収する働きがあり、地球温暖化研究の重要テーマになっている。近赤外線で光合成をする生物が地球全体に存在すれば、従来の炭素循環理論に影響を与える可能性がある。
クロロフィルdをもつ生物は、サンゴ礁にすむホヤに共生するバクテリアなどでしか確認されていなかった。研究チームは今回、日本の近海や湖沼、北極海周辺など世界9カ所の水底堆積(たいせき)物を調査、すべての試料にクロロフィルdが含まれていた。(13:25)
調査は温暖化に伴うとみられる被害状況や対策などを中心に、都道府県の農業関係試験研究機関を対象に実施。全都道府県から回答を得た。 (17:29)
2008年08月03日
人口が3年ぶり増加

人口が3年ぶり増加
1億2706万人…帰国・帰化で
「自然減」は過去最大
総務省は31日、住民基本台帳に基づく今年3月末現在の人口を発表した。全国の人口は前年同期比1万2707人増の1億2706万6178人で、2006年3月末現在で減少に転じたが、3年ぶりに増えた。
出生者数から死亡者数を引いた「自然増加数」はマイナス2万9119人で過去最大幅のマイナスとなったが、海外への転出入や帰化などに伴う「社会増加数」がプラス4万1826人となったため。うち帰化は「推定1万数千人」(総務省)。東京都の人口増加数は10万460人と、1968年の調査開始以来初めて10万人を超え、大都市の人口集中加速が浮き彫りになった。
住民基本台帳の人口は日本に住む日本人の数で、永住外国人らは含まない。
出生者数は2年連続増の109万6465人だったが、死亡者数も4万4410人増えて112万5584人だった。社会増加数は07年3月末のマイナス1万2297人が、プラス4万1826人に転じた。年度末は転入、転出が多く、数値が変動することもあるが、同省は「海外進出した企業が国内へ戻るなどして、在外邦人の転入が増えたことも一因ではないか」と見て、全体では「減少傾向は変わらない」としている。
東京、名古屋、関西の3大都市圏は全人口の50・20%を占める6378万6830人と過去最高。都道府県別では東京1246万2196人、神奈川879万8289人、大阪867万302人の順で多く、最少は鳥取の60万2411人。