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2008年06月30日

「美徳」なのは日本だけ

「美徳」なのは日本だけ

社長が身を粉にして働くのが「美徳」なのは日本だけ



 ある国の元大臣だった老紳士から、指導者についてのお話を伺いました。そのかたのお話では、老子によるとリーダーには3タイプがあるそうです。


 三流のリーダーは、「私に従わないと殺すぞ」または「クビにするぞ」と相手に恐怖を植え付け、暴力によって力ずくで従わせる指導者。二流のリーダーは「ウチの社長は人格者だ」「我がリーダーはすごい!」と銅像や肖像画を従業員が毎日仰ぐほどのカリスマ的指導者。では、一流のリーダーはというと、部下や仲間が「このプロジェクトは自分達で達成した」と感じることができる、「空気のような存在」の指導者だそうです。


 私はてっきり、皆から敬い親しまれる「カリスマ的指導者」が一番だと思っていたからです。さすが、中国古典の教えには深いものがあります。先ほどもお話ししたタオイズム(=道教、老荘思想)も「陽より陰が大切」と説いており、それは「目に見えるものより、見えないもののほうが大切である」という意味です。ということは、一流のリーダーとは、部下の意欲を高め、彼らが自ら率先して仕事にとりかかるように指導する「空気のような存在」がよいのかもしれません。


世界の古典から
経営のヒントを学ぶ


 このように東南アジアのできる男達は、「三国志」や論語を勉強しているようです。これは「歴史は繰り返す」ということ、また、「時代は変わっても人は変わらない」という考えが根底にあるからかもしれません。知り合いの華僑財閥のオーナーは、中国語が読めない華僑役員達に「三国志」をDVDでもよいから見るように奨励しています。


 また、聞くところによると、美智子皇后様は、現皇太子殿下の「帝王学」の一環として、殿下が幼稚園の頃より中国古典を大学教授について学習するようになさったそうです。一方の皇室の歴史は、高校になってから学ばれたそうですので、やはり、人の上に立つ一流の指導者になるためには、中国古典が必要なのでしょう。


 では、中国系ではない世界のできる男達は何を読むのでしょうか?


 世界第1位のベストセラーが何かご存知でしょうか?


 それは、キリスト教の聖書です。非アジア系のできる男達は、子供の頃から聖書を読み、大昔からの人間、親子関係、指導者、罪人などの物語にふれているのです。「歴史は繰り返す」のですから、文化や宗教、思想に関係なく、中国古典や聖書、日本史や世界史に親しむことをお勧めします。



社長が働くほど
従業員が怠ける!?


 社長やリーダーに対する期待に、日本と他の国々では違いがあるようです。日本では社長自ら敷地内の草むしりやトイレ掃除をするのが「美徳」として従業員の目にうつる場合があるようですが、私が知る限り世界のできる男や富める男達は草むしりやトイレ掃除はしないようです。


 その背景には、従業員が社長に期待する行動は、自分達ができること(掃除や草むしり)ではなく、自分達ではとうていできない「社長としてすべきこと(経営)をする」ことだからです。


 ある知人がアジアのリゾート地で支社長をしていた時の話です。彼は日本式に現地の従業員達に会社への愛社精神を教えようと、毎朝早く出勤して背中に竹かごを背負い、敷地内のゴミを拾って見せたそうです。熱帯の国で、社長が毎朝、汗だくになってゴミ拾いをする光景は、日本だと従業員の胸を打ち、全員が駆け寄ってきて「社長、私にもさせてください!」と、美しい愛社精神の輪が広がるはずです。


 しかし、彼が赴任した熱帯の途上国では、想定外の展開になりました。
その朝も、日本人支社長の彼が汗だくになって敷地内のゴミを背中に背負った竹かごに入れていると、背後に人影を感じました。彼の脳裏には従業員達が駆け寄ってきて手に手をとる日本式のドラマチックな展開が「天然色総カラー」で映し出されていましたが、その涙をさそうシーンは無残にも次の言葉で打ち消されました。


 「社長、あっちにもゴミがありますぜ」


 このように、日本以外の国では、社長が朝早くから夜遅くまで、率先して身を粉にして働くと、かえって従業員の士気を下げてしまい、「社長がしてくれるから」となまけるようになります。


 むしろ、社長はたまに顔を出すだけのほうが「いつ、社長が現れるかもしれない」と抜き打ちチェックをされるようで、手を抜かなくなります。もうひとつの理由は、「社長は自分を信頼して任せてくれている」と思い、かえって意欲が上がるのです。


 こう考えると、先ほどの老子による一流のリーダーの意味がなんとなくわかってきたような感じがしました。社長やリーダーは一般従業員ができない経営、グローバル戦略、資金調達、人脈作りなど、会社の舵取りを期待されているのだと思います。もちろん、たまにはトイレ掃除をして意外性をみせるのもよいかもしれませんが……。





内閣支持率26%に上昇 日経世論調査


 日本経済新聞社が27―29日に実施した世論調査で、福田内閣の支持率は26%と5月末の前回調査から2ポイント上昇した。不支持率は1ポイント低下し63%だったが、依然高水準にある。政党支持率は自民党が36%で民主党を1ポイント上回り、4月以来の逆転となった。消費税率の引き上げについては「やむを得ない」と「引き上げるべきではない」が拮抗(きっこう)した。

 内閣を支持しない理由を複数回答で聞くと「指導力がない」が61%で最高。「政策が悪い」が46%、「安定感がない」(33%)「国際感覚がない」(22%)が続いた。支持する理由では「人柄が信頼できる」の43%が最も多く「自民党の内閣だから」(37%)が2番目だった。 (29日 22:02)


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Posted by セレスピード熊本 at 08:06│Comments(1)【政治・経済】
この記事へのコメント
すごい…外国と日本の美徳は違うのですね( ̄○ ̄;)空気のよぉな存在…なんだかわかる気がします(^O^)
行司さんのブログは勉強になりますo(^▽^)o
Posted by ミニラ at 2008年06月30日 14:12
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