2008年07月03日
高樹沙耶さんのブログ炎上

「ボランティア募集」で高樹沙耶さんのブログ炎上、その原因とは
2008年7月2日(水)11:47女優の高樹沙耶さんが、自身のブログで千葉県南房総市にカフェ「風流」をオープンさせると報告。同時に、木造平屋建ての店舗の建築に必要な藁積みと土塗り作業について、「ボランティア」を募ることも説明されました。このことがネットニュースや2ちゃんねるなどで話題になると、「交通費や宿泊などが全て自己負担となる」という条件に対して批判が殺到。
高樹さんのブログは「炎上」し、本人が「私のこころはすごく悲しい」と言葉を寄せる事態となりました。ニュース畑でも、ボランティアのあり方や炎上の問題について議論が行われ、様々な意見が寄せられています。
高樹沙耶さんがカフェ建設のわら積みボランティアを募集 エコブームで増える自然派タレントって何か勘違いしてませんか? - goo ニュース畑
この話題を寄せた方は、ボランティアの募集の姿勢に疑問を示しています。
「高樹さん、随分稼いでいるだろうに、どうして宿泊費も交通費も自腹で泊り込んで自分の営利のカフェを作るのにボランティアを募集するのだろう。最近は田舎の農作業体験ボランティアなども結構あるが、宿泊は受け入れ側が用意するのが普通だ。高樹さんはそういう体験が参加者に貴重な体験をもたらすと信じているのだろうが、私には驕りに思える」(匿名投稿者)
この問いかけに、「炎上」の原因や、ブログでの物事の伝え方、そして「ボランティアとはそもそも何か」について、喧々諤々の議論が展開されました。
■どこに炎上の原因があったのか
なぜ高樹沙耶さんのブログは多くの人の反感を買い、「炎上」してしまったのか。これについて、内容自体は特に問題なく、ブログを継続して読んでいた人には反感を買わない内容だったはずだという意見がありました。
「今までブログを見ていた人たちには趣旨は伝わっていたと思いますよ。だってこのタレントさんのファンだったり興味のある人ばかりでしょうから。『一般の住宅をストローベイルで建てたいのだけれどどうしたらいいのかわからないので見せていただけないかという話をいただきました』とありますから、リクエストに応えただけでしょう」(匿名投稿者)
しかし一方で、ファンだけでなく一般の注目も集める「芸能人の個人ブログ」で、不完全な情報として公開されたことが誤解を生む原因にもなったのではないかという意見もあります。
「過去一ヶ月のブログの記事に、ストローベイルについての詳しい記載はありませんでした。また、ストローベイルなど環境保護だけに熱心な活動家だけでなく、女優・タレントという一般大衆向けの一面も持っているのが高樹という人物です。趣味の仲間に向けて発信するのであれば、タレントの名に引き寄せられた一般大衆も目にしてしまうあの場は不適切。環境系のSNSにでも投げておけばよかったのです」(匿名投稿者)
この意見に続けて、協力者を得るためにはどのような形で発信するのがベターだったかについても述べられています。
「あのブログで一般大衆に呼び掛けたかったのであれば、環境保護活動に詳しくない人にも分かるようにストローベイルの素晴らしさをきちんと伝え、それを勉強する機会がどれだけ大切かを訴えた上で、『一緒に勉強しましょう』と呼び掛けるべきだったのではないですか? それを省いたが故に、『環境に優しい家の建て方を私のカフェ建築を手伝いながら学びませんか?』というメッセージが、『私のカフェを建てるために無償で手伝って下さい』と誤解されてしまったのではないですか? 」(匿名投稿者)
■「誤解」を増幅させるネットの仕組み
高樹沙耶さんの真意が伝わらなかった背景には、自身のブログや立場にも誤解を生む要素が無かったというわけではいようです。しかし、ニュース畑に寄せられたコメントでは、こうした誤解を増幅させたネットの仕組みを問題視する声も多く寄せられました。
誤解を生む要素はあったにせよ、問題を大きくして騒ぎ立てる必要はないという意見がありました。
「いやならそんなボランティア参加しなきゃいいんだし、それ以前に、そんなブログ読まなきゃいい。わざわざ読んで、参加するわけでもないのに文句だけ言う方が、よほど勘違いが激しいように思います」(匿名投稿者)
「参加したい人だけ参加すれば良いし、したくなければ、しなけりゃいい。よしんば、ただ働きの募集だとしても、行きたい人はいるだろうし、いきたくなければ行かなきゃいいだけだ。一方、工法の研修に意味で、学びたい人が『是非手伝いたい』との問い合わせもあるから、ボランティアならと許した事が発端らしい。しかも、昼飯は付けてくれると言う事は、むしろ優しい。悪意の曲解か理解力の無さなのか解らないが、騒ぎたいだけのような気がする。他人のやる事にいちいちケチつけて、溜飲を下げたいだけなのだろう」(匿名投稿者)
ブログやサイトなどの「炎上」を助長させるネットのあり方を嘆く意見も寄せられています。
「自分達の気に食わないものがあれば、数の力と正義の仮面をかぶって炎上させる。いい加減うんざり。いつからネットは正義の味方だらけになってしまったのか」(匿名投稿者)
「あなたたち普段そのタレントさんのブログ読んでたんですか?って言いたい。もともと自分とは関係ない所での話しなのに、某掲示板で話題になったから出向いて自分の価値観の定規でもって論破しようとしてるだけ。ネットが普及して(特に某巨大掲示板)こういう人が増えましたね」(匿名投稿者)
■そもそもボランティアって何だろう
どうやら、事の問題はブログでの不完全な告知と、芸能人という立場の特殊性、そして誤解を増幅させるネットの仕組みにあるようです。しかし、こうしたやり取りの中で誤解を生む表現となった「ボランティア」とは、そもそも何なのかを問う声もありました。
個人に負担を強いる「日本式のボランティア」のあり方に疑問を投げかける意見があります。
「日本ではボランティアというと、金銭を持ち出ししてまでの無料奉仕というイメージが先行していますが、本来の意味は、自己の時間・労力を公共の福祉や社会活動等のために、無償で提供する事です。どういうことかと言えば、自己の時間・労働力は公共の福祉・社会活動のために無償で供出しますが、それに関わる経費までも、ボランティアが負担するものではない、という事です。欧米では、これらの経費は募金・寄付金等により賄う、または受益者が負担する形をとり、ボランティアに負担させる事は、通常はありません。これらの経費までもボランティアに負担させては、『息の長い活動が出来なくなる』とか『ボランティア活動への参加者を、広く募る事ができなくなる』等の理由からです」(maruko_no_chichiさん)
また、自身の経験から「ボランティアの現状」を語る方もいます。
「一昔前の地震被災地での経験ですが、ボランティアの中にはタダメシとナンパが目的としか考えられない人達が少なからずいました。ボランティアで来てやってるのだから、という態度で居住環境やお礼の中身に文句を言う人もいました。多くの善意の方の足を引っ張る人がいるのも事実です」(匿名投稿者)
さらに、近年のボランティア意識の高まりが逆にこうした混乱を生んでいるのではないかという意見もあります。
「今の若者は『ボランティア活動をしない者は悪』という価値観の中で育ってきました。各種メディアはボランティア活動を礼賛していますし、入社試験の面接でもよく活動経験の有無を聞かれます。高樹さん側は純粋に同好の士を募りたかったのでしょうが、ボランティアという言葉を使ってしまったことで彼らは暗に強制されているような感じを受けてしまったんでしょうね。社会貢献でもなんでもない、個人の利益のためのボランティア活動とは何事か…と彼らが憤った気持ちはわかります。これはむしろ、彼らがボランティアというものを真剣に考えているからこそのことだと思いますよ」(imoqさん)
ひとつの芸能人のブログの炎上騒ぎからも、ブログでの適切な情報の伝え方やネットとの付き合い方、そしてボランティアのあり方など、様々な問題についてヒントを得ることができます。あなたは、この問題を通じてどのような考えをお持ちになりましたか?
ニュース畑では下記の記事でご意見を募集中です。
高樹沙耶さんがカフェ建設のわら積みボランティアを募集 エコブームで増える自然派タレントって何か勘違いしてませんか? - goo ニュース畑
■投稿で寄せられた参考リンクなど
・ボランティア募集のお知らせです|高樹沙耶のlani だより
http://ameblo.jp/smile-saya/entry-10109207478.html
・ブログの反響|高樹沙耶のlani だより
http://ameblo.jp/smile-saya/entry-10110468860.html
2008年07月03日
日本語ブログのシェア世界一

日本語ブログのシェア世界一
[0] <ブログ>世界一は日本語 言語別発信、英語上回る 総務省
(毎日新聞)7月2日(水)15時4分
インターネットで公開されている国内のブログは08年1月末現在で約1690万あり、国内のネット利用者(約8811万人)の約2割が利用し、記事総数は約13億5000万本と、単行本約2700万冊の情報量に… [ 記事全文 ]